Eaton UPS(イートン 無停電電源装置) テクニカルブログ

【UPS】Fault「Dcdc failure」エラー表示時の対処法    

UPSのLCDパネルにFault「Dcdc failure」というエラーメッセージが出たときの対処法を説明します。

事前確認事項

これから案内する手順にて、エラー解除ができない場合もあります。手順を実施する前に下記情報をご確認いただき、①、②の画像を取得するようお願いします。後程、弊社へお問い合わせいただく際に、下記①、②の情報が必要となります。既に弊社へ展開されている場合は不要です。

①対象UPSS/N情報

→ テクニカルブログ~【UPS】 シリアルナンバー確認方法

https://www.eaton-daitron.jp/techblog/11152.html

②対象UPSFault list情報

→ テクニカルブログ~【UPS Fault list確認方法

https://www.eaton-daitron.jp/techblog/11222.html

Dcdc failure

バッテリーは期待される電圧レベルまで、徐々に電圧を上げていきます。(ソフトスタート) 
その際にDC/DCコンポーネントが期待される電圧レベルで動作していないと「Dcdc failure」が発報します。
発生する主な原因は大電流による内部故障、バッテリーのショート、UPSの内部基盤ショートなどです。

DC/DC: DC/DCコンバーターのこと。バッテリーの直流(DC)電圧とUPS内の直流(DC)電圧を変換するコンバーター
DC/DCコンポーネント: DC/DCコンバーターの回路内の部品

対応方法

シリーズによって対応が異なります。該当機種をご確認いただき、対応をお願いします。

■5Pシリーズ、5PXシリーズ

faultが解消するまで下記手順を順に確認ください

1.バッテリーケーブルとバッテリーのかみ合わせをチェックします

2.Reset fault stateを実行(アラームのリセット)
(1)
メインメニューでControlを選択しエンターキーを押します。

(2)Reset fault stateを選択し、エンターキーを押します。

3.本体の電源再起動
出力停止し負荷側への電源供給がなくなるので事前に対処が必要な場合は、負荷の電源停止等をご対応ください。

・電源ボタン長押しを行い、UPSの出力を停止します。
・入力プラグを抜いて、UPSをシャットダウンします。(画面が暗くなる)
・入力プラグを差し込みUPS起動(スタンバイモード)後に、電源ボタン長押しを行い出力開始する。

4.上記13で解消しない場合、Restore factory Settingを実行します (工場出荷時の設定に戻ります)

Restore factory Setting実行の際は言語、日時、出力電圧値等が初期化されるので現時点での設定を確認し初期化後再設定してください。Fault listのログも初期化されますので、実行前に記録をしてください。

(1)メインメニューでControlを選択しエンターキーを押します。

(2)Restore factory Settingを選択し、エンターキーを押します。

5.本体の電源再起動
・電源ボタン長押しを行い、UPSの出力を停止します。
・入力プラグを抜いて、UPSをシャットダウンします。(画面が暗くなる)
・入力プラグを差し込みUPS起動(スタンバイモード)後に、電源ボタン長押しを行い出力開始する。

6.電圧・言語・日付・Sleep modeの有無効 がリセットされるので再設定を実施。

7.その後、手動でバッテリーチェック。
バッテリーテスト実施時は、最低10%の負荷と90%以上のバッテリー容量が必要となります。

(1)メインメニューでControlを選択しエンターキーを押します。

(2)Start battery testを選択し、エンターキーを押します。

上記対応で解決されなければ、UPS本体のボード不良でエラーが発生している可能性があります。

お手数ではございますが、[お問い合わせ]からダイトロン株式会社までご連絡をお願いいたします。

■9SXシリーズ、9PXシリーズ

fault解消するまで下記手順を順に確認ください

1.バッテリーケーブルとバッテリーのかみ合わせをチェックします

2.アラームリセットを実行。(Reset fault state)
(1)
メインメニューでControlを選択しエンターキーを押します。

(2)Functions resetを選択し、エンターキーを押します。

※6kVA以上のモデルはFunction resetのメニューはなく、ControlからReset fault stateへ画面遷移

(3)Reset fault stateを選択し、エンターキーを押します。

3.本体の電源再起動
出力停止し負荷側への電源供給がなくなるので事前に対処が必要な場合は、負荷の電源停止等をご対応ください。

・電源ボタン長押しを行い、UPSの出力を停止します。
・入力プラグを抜いて、UPSをシャットダウンします。(画面が暗くなる)
・入力プラグを差し込みUPS起動(スタンバイモード)後に、電源ボタン長押しを行い出力開始する。

4.上記13で解消しない場合、Restore factory Settingを実行します (工場出荷時の設定に戻ります)
Restore factory set実行の際は言語、日時、出力電圧値等が初期化されるので現時点での設定を確認し初期化後再設定してください。Event list及びFault listのログも初期化されますので、実行前に記録をしてください。
※6kVA以上のモデルはFunction resetのメニューはなく、ControlからReset fault stateへ画面遷移
Restore factory set実行の際は言語、日時、出力電圧値等が初期化されるので現時点での設定を確認し初期化後再設定してください。

(1)メインメニューでControlを選択しエンターキーを押します。

(2)Functions resetを選択し、エンターキーを押します。

(3)Restore factory setを選択し、エンターキーを押します。

5.本体の電源再起動
・電源ボタン長押しを行い、UPSの出力を停止します。
・入力プラグを抜いて、UPSをシャットダウンします。(画面が暗くなる)
・入力プラグを差し込みUPS起動(スタンバイモード)後に、電源ボタン長押しを行い出力開始する。

6.電圧・言語・日付・Sleep modeの有無効 がリセットされるので再設定を実施。

7.その後、手動でバッテリーチェック。
バッテリーテスト実施時は、最低10%の負荷と90%以上のバッテリー容量が必要となります。

(1)メインメニューでControlを選択しエンターキーを押します。

(2)Start battery testを選択し、エンターキーを押します。

上記対応で解決されなければ、UPS本体のボード不良でエラーが発生している可能性があります。
お手数ではございますが、[お問い合わせ]からダイトロン株式会社までご連絡をお願いいたします。

おわりに

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