Distributed IT Performance Management (DITPM)

- Point 1|仮想環境専用
- DITPMは仮想環境のアプライアンスソフトウェアです。
VMware または Hyper-V 上の仮想マシンとして稼働します。 - Point 2|IPM2の後継ソフトウェア
- IPM2の基本機能を継承してUser Interfaceが刷新されました。
オートメーション機能によりイベント発生時のトリガーが容易に作成。 - Point 3|パフォーマンス管理
- レポート、トレンドチャート、ダッシュボードを介して、
ネットワークで接続されたIT機器のパフォーマンスを管理します。
DITPM ライセンス体系
ライセンスは10デバイス単位の販売となります。上限は50デバイスです。
11~20デバイスの管理が必要な場合、BL-DITPM-ESS-PERP-10とBL-SUP-1Y-DITPMESS-10を各2つ注文をお願いします。
※管理デバイス数が50を超える場合、ライセンスがESS(Essential)からADV(Advanced)に変更になります。当社までお問い合わせください。
永続ライセンス | 管理デバイス数 | 型式 | 価格 |
---|---|---|---|
DITPM ESS (Perpetual) | 10 | BL-DITPM-ESS-PERP-10 | ¥234,800 |
サポートライセンス | 管理デバイス数 | 型式 | 価格 |
---|---|---|---|
DITPM ESS (Support 1 Year) | 10 | BL-SUP-1Y-DITPMESS-10 | ¥47,000 |
- 仮想環境専用
- VMware
- Hyper-V
Distributed IT Performance Management (DITPM)とは
Distributed IT Performance Management (DITPM)は、複数の無停電電源装置(UPS)と環境デバイスの監視・管理に最適な電源管理ソフトウェアです。ブラウザからネットワークを通じて、遠隔地の電源環境を監視する事ができます。DITPMは幅広い機能を備えているため、環境センサー、PDU、ATS、他社のUPS(標準UPS MIB)をサポートするデバイスとも互換性を維持しています。また、VMware vCenter, VMware ESXi, Windows Hyper-V, Nutanix AHVの仮想環境と連携可能です。
※ DITPMは仮想環境専用の仮想アプライアンスソフトウェアです。VMware または Hyper-V 上にDITPMをデプロイし、仮想マシンとして稼働します。IPM1と異なり、Windowsインストール版は提供されておりません。
※ Eaton JapanのDITPMページは、こちらをご覧ください。
Perpetual License (永続ライセンス)とは
DITPMを利用するためのライセンスです。ライセンスをアクティベーションした時のバージョンを永続的に利用できます。
※ PerpetualとSupportはセット購入必須となります。Perpetualのみの販売はしておりません。
Support License (サポートライセンス) 1年とは
DITPMのバージョンアップ及びEaton社のサポートを受けるためのライセンスです。ライセンスアクティベーションした日を起点として1年間、ライセンスが有効になります。ライセンスの有効期限が切れると、バージョンアップ及びEaton社のサポートを受けられなくなります。
※ Support Licenseは1年間のみの販売となります。複数年(2年、3年、4年、5年)のメニューがありません。1年ごとに更新をお願い申し上げます。
デバイス カウント
DITPMに管理するデバイスとして追加すると、1デバイスとしてカウントされます。購入したライセンスのデバイス数以上の管理はできません。
カウントされるデバイス
- UPS
- Hypervisor (VMware ESXi, Windows Hyper-V, Nutanix AHV)
- PDU, Rack, Transfer Switch
- Windows Server ※
カウントされないデバイス
- 仮想マシン (DITPM含む)
- クラスタ
※Windows ServerをDITPMで管理する場合、カウントの対象になります。その場合、Windows ServerにてWinRMを有効化する必要があります。
Windows ServerをIPPで管理すれば、DITPMのカウント対象外となり、WinRMを有効化する作業は発生しません。
DITPM ダウンロード
DITPMのソフトウェアは、フル版(Core)と軽量版(LW)の2種類が存在します。
ライセンスがESS(Essential)の場合、軽量版(LightWeight)をダウンロードしてください。
DITPM LightWeight のダウンロード ブログ
https://www.eaton-daitron.jp/techblog/16204.html
※ライセンスがADV(Advanced)の場合、フル版(Core)を使用します。
グラフィカル ユーザー インターフェース(GUI)
- 多言語対応(日本語対応済み)
- ネットワーク上の複数のUPSと環境センサーの管理
- UPSのステータス、消費電力、ランタイム等の一覧表示
- 停電時のITオートメーション実行
オートメーション(自動化)
IPM2で新たに追加された機能が「オートメーション」です。DITPMにも継承されています。
オートメーションは、「トリガー」と「アクション」の2つで構成されており、「トリガー」で設定した条件を満たした時に「アクション」を実行します。
例えば、トリガーに「UPSのAC停電」、アクションに「ホストのシャットダウン」を設定したオートメーションを作成しておくと、停電発生時にホストを自動的にシャットダウンします。
DITPM 特徴一覧
特徴 | Essential LightWeight |
||
---|---|---|---|
フルインストーラとOVF形式 | 〇 | ||
拡張に対応するマルチサーバーアーキテクチャ | 〇 | ||
一括デバイス管理 | 〇 | ||
資産作成の自動検出エンジン | 〇 | ||
ユーザー定義属性の拡張可能な属性マネージャー | 〇 | ||
計算または派生による属性関数 | 〇 | ||
デバイスファームウェアと構成ジョブ(イートンとTripp Liteのデバイスのみ) | 〇 | ||
イートンUPSライフサイクルトラッキング(5P、5PX、9PX、9SX UPS) | 〇 | ||
SNMP(v1、v2c、v3)、Modbus TCP、BACnet IP、OPC UA/DA、IPMI、MQTTデータ収集 | 〇 | ||
イートン以外のハードウェアを追加費用なしで監視 | 〇 | ||
最大1分のデータ収集 | 〇 | ||
一元化されたアラームパネルとステータス変更履歴 | 〇 | ||
5つのアラームレベルのユーザー定義アラーム | 〇 | ||
シンプルな複合アラームトリガールール | 〇 | ||
SMTP & SMS通知配信形式 | 〇 | ||
無制限エスカレーションルール | 〇 | ||
ユーザーとグループ通知の受信者 | 〇 | ||
SNMPトラップ転送とSNMPトラップ配信 | 〇 | ||
アラームイベントでのカスタムスクリプト実行 | 〇 | ||
ユーザー定義のホーム画面とダッシュボードスタジオで重要な場所やデバイスのデータを可視化 | 〇 | ||
事前定義済みレポートテンプレート | 30+ | ||
ユーザー定義レポート | 〇 | ||
スケジュールされた配信ルール | 〇 | ||
ビジネスインテリジェンスアナリティクススタジオ(拡張機能として入手可能) | 〇 | ||
REST APIライブラリ | 〇 | ||
統合サードパーティデータビューのメニューを拡張するアプリケーションフレームワーク | 〇 | ||
サードパーティデータ同期のためのCSVマッピングツール(拡張機能として入手可能) | 〇 | ||
CoverityとBlack Duckのコードスキャンによるサイバーセキュリティ強化 | 〇 | ||
2要素認証 | 〇 | ||
マルチテナントのユーザー権限アクセス | 〇 | ||
アカウンタビリティのための全デバイスとユーザーイベントの詳細カレンダー | 〇 | ||
httpsを使用するWebインターフェイスアクセス | 〇 | ||
内蔵SSHクライアントによるITデバイスコンソールアクセス | 〇 | ||
Hyper-Vホスト、ゲストのシャットダウン | 〇 | ||
Nutanixクラスタ、ホスト、ゲストのシャットダウン | 〇 | ||
VMwareクラスタ、ホスト、ゲストのシャットダウン | 〇 | ||
Windows | Linuxサーバーのシャットダウン | 〇 |
DITPM 技術仕様
DITPM LightWeightは、下記仮想環境の仮想マシンとして配置可能です。
VMware | |
ESXi | 8.0 U2, 7.0 U2 |
Microsoft | |
Windows Server (Hyper-V有効) | 2022, 2019 |
Windows Client (Hyper-V有効) | 11, 10 Ent / Pro |
DITPM LightWeightは、下記リソースを使用します。
必要仮想マシンリソース | |
OS | Oracle Linux 9.4 (64bit) |
Disk Space | 60 GB |
CPU | 2 CPU Cores |
Memory | 8 GB |
Swap Space | 8 GB |
DITPM LightWeightは、下記サードパーティープラットフォームと連携可能です。
VMware | |
ESXi | 8.0 U2, 7.0 U3 |
vCenter (**) | 8.0 U2, 7.0 U3 |
vSAN (*) (**) (****) | 8.0 U2, 7.0 U3 |
Microsoft | |
Hyper-V (***) | 2022, 2019, 2016 |
SCVMM (***) | 2022, 2019 |
Windows Server (***) | 2022, 2019 |
Nutanix | |
Acropolis AHV through Prism (*) | AOS 6.7, 6.5 |
(*) DITPM outside of cluster for the “cluster shutdown” action
(**) with HA and DRS
(***) with WinRM basic and unencrypted authentication enabled
(****) for the “cluster shutdown” action:
・”DITPM outside of cluster” or “DITPM inside of cluster with Network M3 card 2.2.x”
※ Eaton社発行のsuiteIT Automation Feature MatrixRelease 7.3.0から転記しています。最新情報はEaton社Webサイトにてご確認ください。
※ DITPMは仮想環境必須のソフトウェアです。物理サーバーのシャットダウンはIPPをご使用ください。
DITPM 設定ブログ
日本のユーザー様向けに、当社ではDITPMの設定例をブログ形式で紹介しております。
※ Eaton JapanのDITPMページは、こちらをご覧ください。
(ユーザーガイド、チラシ、パンフレット等がダウンロード可能です)
初期設定
DITPM LightWeightをダウンロードして、VMwareまたはHyper-V上に仮想マシンとして配置。DITPM起動後にコンソールでIPアドレスを設定するまで(ブラウザアクセスの手前まで)を解説しています。
- DITPM LightWeight のダウンロード
- DITPM LightWeight OVFのインポートから起動まで
- DITPM LightWeight Hyper-Vのインポートから起動まで
- DITPM LightWeight 初期設定
基本設定
DITPMにブラウザでアクセスした後の基本的な設定/操作を解説しています。
シャットダウン設定例
DITPMのオートメーション機能を利用したシャットダウン設定を解説しています。
(基本設定には触れず、シャットダウン設定に特化した内容となります)
DITPM 資料
DITPMの資料は、下記Eaton社のUSサイトもしくはJapanサイトからダウンロードして入手します。