Eaton UPS(イートン 無停電電源装置) テクニカルブログ

【ATS】電源切替器の考え方について

サーバーやIT機器の電源障害に対する対策として、無停電電源装置(UPS)をご利用いただくのは周知のとおりです。さらなる安全をはかるために運用検討したいのは冗長構成ですが、入力系統が一つしかない機器の場合はどのように保護すればよいでしょうか。

冗長構成とは?

昨今のIT機器には筐体に複数の電源ユニットがついているものがあり、それを利用して入力電源を複数系統入れることにより、一つの電源系統に障害が起こっても運用を継続できる構成の事です。あるいは、複数の電源系統を切り替えて、一つの電源系統にまとめ、電源障害に備える構成の事を指します。

保護したい機器に電源ユニットが一つしかない場合

仮に保護したい装置に、冗長用の電源ユニットが存在しない場合は、UPSと電源切替器という商品を組み合わせて利用することにより、一つの電源に対して冗長構成を構築することが可能です。この冗長構成のバックアップの考え方を解説いたします。

バックアップの考え方① UPSの入力電源のバックアップ

UPSは商用電源が停電した場合にも安定した電源を供給できますが、搭載されたバッテリーではバックアップ時間に限界があります。UPSの入力を発電機などの予備電源に切り替えることにより、予備電源が継続する限りUPSも電源供給を継続します。商用電源の停電から予備電源が起動して立ち上がるまでの期間は、バッテリーによるUPS運転が継続されますので、負荷への電源供給は瞬断なく継続されます。このUPSの入力電源の切替は、電源切替器を使用することにより、安全で確実に自動的に行われますので、予備電源が用意されているシステムにおいては、きわめて有効です。

 

事例①-1 停電したら(メンテンス時)予備電源供給へ自動的に切り替える方法

 

 

事例①-2 UPSの入力を商用停電時に他のUPSの出力から得る方法

  ※この事例①ー2場合は、UPS1とUPS2はラインインタラクティブ方式を想定しています。

バックアップの考え方② UPSが供給停止した場合のバックアップ

有事の時万一、UPSからの供給が何らかの影響でダウンした場合、電源が止まってしまうことを防ぐ考え方です。①現場でのサポートまでに時間がかかる場合 ②UPSが多数設置されていて原因究明に時間がかかる場合 ③ひとまず電源供給は維持しておきたいシーン などに電源切替器をご活用する方法です。

 

事例② UPSがダウンしても電源供給は自動で確保しておきたい方法

Eaton UPS と接続可能な電源切替器のメーカーご紹介

取り扱い製品シリーズ:ACRS電源切替器(2系統IN 1系統OUT)

製造元 株式会社高田製作所

1. ACRS-B 電源切替器

https://www.takadass.co.jp/Products/acrs-b/

~製品概要~

  • 停電やメンテナンス時に自動で切替可能(停電時自動切替時の切替時間は約2秒)
  • 電源の種類を問わず使用可能
  • 単相2線 AC100V 15A対応
  • PSEマーク適合品
  • 簡単に設置(入力NEMA-5-15P相当品×ケーブル2本、出力NEMA-5-15R相当品×コンセント2口)
  • 手動での電源切り替えも対応可能
  • 取付金具(オプション)で、19インチラックへの搭載が可能

電源切替器に関するお問い合わせ

電源切替器は、用途により提案が多岐にわたります。瞬間的に切り替えるATSのラインナップや、電源工事を必要とした端子台受け等の大型の電源切替器のご紹介も可能です。ご希望の要件がございましたら、お気軽に営業までお問い合わせください。

・ダイトロン株式会社 グリーン・ファシリティー部 営業二課

 https://www.eaton-daitron.jp/contact

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