Eaton UPS(イートン 無停電電源装置) テクニカルブログ

【Network-M3】 停電時のUPSとServerのシャットダウン設定 (IPP v2 for Windows)

停電発生時にNetwork-M3が接続されたUPSとIPP 2がインストールされたWindows Serverをシャットダウンする設定を解説します。

システム構成

  • Windows Server 3台
  • Eaton UPS 1台
  • Eaton Network-M3 1枚
  • 各ServerにIPP 2.00インストール済

UPSのシャットダウン

UPSが300秒(5分)間バッテリー運転したら、シャットダウンシーケンスに移行。シャットダウンシーケンス(180秒間)の後、出力停止。そしてUPSシャットダウン開始。(設定画面のみの掲載)

保護 > 停電時のシャットダウン

保護 > エージェントはシーケンスをシャットダウンします

現時点のシャットダウンタイムチャート

UPSが300秒(5分)間バッテリー運転したら、シャットダウンシーケンスに移行。シャットダウンシーケンス(180秒間)の後、出力停止。そしてUPSシャットダウン開始。

【タイムチャート】

Server 1 シャットダウン設定

※Server 1は、UPSがシャットダウンシーケンスに移行すると同時にOSシャットダウン開始。

<IPP v2 設定>

[電源デバイスを追加]をクリックします。

カードのIPアドレスを入力して[SCAN]を押します。

カードのログインアカウントとパスワードを入力して[OK]を押します。

Shutdown Typeは[シャットダウン]を選択します。

シャットダウン期間は、OSのシャットダウン開始からパワーオフになるまでに必要な時間を設定します。

<action.batの編集>

サービス IPP を停止します。

C:\Program Files\Eaton\Intelligent Power Protector\bin フォルダに移動してaction.batを確認します。

action.batを任意のエディターで開きます。
※メモ帳は改行コードを識別しないため不向きです。解説ではフリーウェアのNotepad++を使用しています。

[シャットダウン]時に実行されるコマンドの行を確認します。

:: Standard shutdown action
if [%action%] == [shutdown] (
  shutdown /s /t %delay% /c “%message%”
)

[シャットダウン]時に実行されるコマンドの行を変更して保存します。

:: Standard shutdown action
if [%action%] == [shutdown] (
  shutdown /s /f /t 0
)

サービス IPP を開始します。

<サービス IPPのログオンアカウントの変更>

ファイル名を指定して実行にて、services.msc と入力して実行。

サービス一覧の中から、Eaton Intelligent Power Protectorを見つけて右クリック。[プロパティ]を選択します。

ログオンタブに移動し、[ローカルシステムアカウント]と[デスクトップとの対話をサービスに許可]をチェックしてOKを押します。

サービスを再起動します。

Server 2 シャットダウン設定

※Server 2は、UPSがシャットダウンシーケンスに移行してから120秒後にOSシャットダウン開始。

<IPP v2 設定>

シャットダウンシーケンス遅延を[120]秒に設定します。
他はserver 1と同じのため省略。

<action.batの編集>

server 1と同じのため省略。

<サービス IPPのログオンアカウントの変更>

server 1と同じのため省略。

Server 3 シャットダウン設定

※Server 3は、UPSがシャットダウンシーケンスに移行してから180秒後にOSシャットダウン開始。

<IPP v2 設定>

シャットダウンシーケンス遅延を[180]秒に設定します。
他はserver 1と同じのため省略。

<action.batの編集>

server 1と同じのため省略。

<サービス IPPのログオンアカウントの変更>

server 1と同じのため省略。

設定後のシャットダウンシーケンス

UPSが300秒(5分)間バッテリー運転したら、シャットダウンシーケンスに移行。シャットダウンシーケンス(180秒間)の後、出力停止。そしてUPSシャットダウン開始。
Server 1は、UPSがシャットダウンシーケンスに移行すると同時にOSシャットダウン開始。シャットダウン期間は120秒。
Server 2は、UPSがシャットダウンシーケンスに移行してから120秒後にOSシャットダウン開始。シャットダウン期間は120秒。
Server 3は、UPSがシャットダウンシーケンスに移行してから180秒後にOSシャットダウン開始。シャットダウン期間は120秒。

【タイムチャート】

ここまでのUPSとServerのシャットダウンタイムチャートをまとめると下図の通り。

UPSのシャットダウンシーケンスは180秒が設定されていますが、このタイミングでUPSが出力停止したらServerの電源が落ちてしまいます。Network-M3は、IPPの「シャットダウンシーケンス遅延」+「シャットダウン期間」の最大値を計算して、シャットダウンシーケンスを自動的に変更します。

【重要】注意事項

UPSのシャットダウンシーケンスは必要最低限とし、長く設定しないように十分注意願います。OSシャットダウン時間に影響するIPPの[シャットダウンシーケンス遅延]と[シャットダウン期間]も同様です。
バッテリーランタイム ≦ シャットダウンシーケンスが成立する場合、UPSは即時シャットダウンシーケンスに移行します。

具体的な数値で説明します。
600秒(10分)間バッテリー運転が継続したら、1200秒(20分)間のシャットダウンシーケンスに移行する設定になっているとします。
この時バッテリー運転になり、バッテリーが900秒(15分)しか持たないとしたら、600秒(10分)間を待ってられません。シャットダウン処理に必要な時間は1200秒間(20分)と設定されています。そのため、UPSは即時シャットダウンシーケンスへ移行してシャットダウン処理を進めます。

バッテリーランタイム > シャットダウンシーケンス を常に保たなくてはなりません。

  • シャットダウンシーケンスは必要最低限の設定にする
  • UPSの負荷を減らしてバッテリーランタイムを長くする
  • UPSに拡張バッテリーを増設してバッテリーランタイムを長くする

おわりに

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