停電発生時にUSBケーブルで接続されたUPSとIPP 2がインストールされたWindows PCをシャットダウンする設定を解説します。
システム構成
- Windows PC 1台
- Eaton UPS 1台
- PCとUPSをUSBケーブルで接続
- PCにIPP 2.00インストール済
設定前の確認
デバイスマネージャーで、WindowsがEaton UPSを認識していることを確認します。

電源デバイス
設定の[電源デバイスを追加]をクリックします。

何も入力しないで[SCAN]を押します。

UPSが検出されたら[OK]を押します。

[デバイスとの通信はOKです]となっていることを確認します。
【重要】OKになっていない場合、IPPの停止と開始を実行してサービスを再起動します。
冗長化モード:無効
負荷セグメント:プライマリーコンセントグループ

システムシャットダウン基準
PCをシャットダウンする基準(閾値)を設定します。
バッテリー運転が10分間継続した場合
または
バッテリー残時間が5分を下回った場合
の設定例
※Shutdown computer after running on battery for = バッテリー運転が次の値を経過したときにコンピュータをシャットダウン

シャットダウンアクション
シャットダウン基準に到達した時の動作を設定します。
Shutdown Type:[シャットダウン]を選択
シャットダウン期間:OSのシャットダウン開始からパワーオフになるまでに必要な時間を設定します
電源シャットオフ:有効
※電源シャットオフを「有効」にすると、シャットダウン期間のあとにUPSを停止します。「無効」の場合、IPPはPCをシャットダウンしますが、UPSを停止しないためバッテリー運転を継続します。

<action.batの編集>
サービス IPP を停止します。

C:\Program Files\Eaton\Intelligent Power Protector\bin フォルダに移動してaction.batを確認します。

action.batを任意のエディターで開きます。
※メモ帳は改行コードを識別しないため不向きです。解説ではフリーウェアのNotepad++を使用しています。

[シャットダウン]時に実行されるコマンドの行を確認します。
:: Standard shutdown action
if [%action%] == [shutdown] (
shutdown /s /t %delay% /c “%message%”
)

[シャットダウン]時に実行されるコマンドの行を変更して保存します。
:: Standard shutdown action
if [%action%] == [shutdown] (
shutdown /s /f /t 0
)

サービス IPP を開始します。

<サービス IPPのログオンアカウントの変更>
ファイル名を指定して実行にて、services.msc と入力して実行。

サービス一覧の中から、Eaton Intelligent Power Protectorを見つけて右クリック。[プロパティ]を選択します。

ログオンタブに移動し、[ローカルシステムアカウント]と[デスクトップとの対話をサービスに許可]をチェックしてOKを押します。

サービスを再起動します。

設定後のスクリーンショット
状態

設定

情報

【重要】注意事項
シャットダウン期間は必要最低限とし、長く設定しないように十分注意願います。
バッテリーランタイム ≦ シャットダウン期間が成立する場合、即時シャットダウンアクションを実行します。
具体的な数値で説明します。
300秒間バッテリー運転が継続したら、1200秒間のシャットダウン期間に移行する設定になっているとします。
この時バッテリー運転になり、バッテリーが600秒しか持たないとしたら、シャットダウン基準の300秒間の経過を待ってられません。シャットダウン処理に必要なシャットダウン期間は1200秒間と設定されています。そのため、即時シャットダウンアクションを実行します。
バッテリーランタイム > シャットダウンタイマー+シャットダウン期間 を常に保たなくてはなりません。
- シャットダウン期間は必要最低限の設定にする
- UPSの負荷を減らしてバッテリーランタイムを長くする
- UPSに拡張バッテリーを増設してバッテリーランタイムを長くする
おわりに
XとYouTubeでEaton UPSの情報を配信しております。よろしくお願い致します。
X : https://twitter.com/eaton_daitron
YouTube : https://www.youtube.com/user/EatonDaito